フェイスマスクは、日常のお手入れにプラスして取り入れるアイテムで、凝縮した美容成分をいち早く浸透させることで、短期間で美容液以上の効果をもたらしてくれます。そんなフェイスマスクにも素材やタイプ、配合成分によって、期待できる効果が違ってきます。そこで、今回は、さまざまなフェイスマスクの特徴についてご紹介します。
エイジングケアにおすすめのフェイスマスクの特徴
しわやシミ、たるみやくすみなどエイジングサインはさまざまですが、これらに共通した原因があります。1つ目は、肌の乾燥です。2つ目は、紫外線ダメージなどによる活性酸素の増加で肌が糖化することです。そして、加齢による、保湿の3大因子の減少、コラーゲンやエラスチンの変性や減少によって、肌老化が進みます。
そのため、エイジングケアのためのフェイスマスクは保湿成分、抗酸化成分、コラーゲンやエラスチンの産生をサポートする成分がバランスよく含まれているフェイスマスクを選ぶことが大切です。保湿成分では、セラミド、プロテオグリカン、ヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸などがおすすめです。抗酸化成分では、プラセンタエキス、アスタキサンチン、フラーレン、コエンザイムQ10、金コロイドなどがおすすめです。コラーゲンやエラスチンの産生をサポートする成分では、ナールスゲン、ネオダーミル、ビタミンA誘導体、ビタミンC誘導体、ビタミンE誘導体などがおすすめです。
フェイスマスクのタイプ別の特徴
いくつかあるフェイスマスクのタイプの特徴をご紹介します。
1つ目は、美容液やジェルなどの美容成分を染み込ませたシートを顔全体に貼り、時間をおいてはがす、シートタイプです。
塗り伸ばしたり、後で洗い流したりしなくていいので、手軽に使用できます。配合成分によって期待できるエイジングケア効果が違ってくるので、肌状態や肌悩みに合わせて選びましょう。また、シート素材がバイオセルロースのものは、密着度と密閉性が高く、美容成分が肌のすみずみまで浸透するのでおすすめです。
2つ目は、クリームやゲルなどを塗って顔パックする、クリームタイプです。
保湿を目的にしており、顔全体や乾燥が気になる部分に伸ばしてつけていき、しばらく待ってから洗い流したり、ふき取ったりします。液体よりも蒸発しにくく、油分も同時に補給することができるので、乾燥対策におすすめです。
3つ目は、ミネラルを多く含んだ粘土を使った、クレイタイプです。
洗顔後、目や口の周りを避けて肌にのばし、その後洗い流して使用する、「泥美容」の1種としてマスクを使う方法です。毛穴にたまった汚れや皮脂、老廃物をすっきり取り除いてくれる吸着力があるので、脂性肌の人や毛穴ケアにおすすめです。また、くすみやたるみ対策としての効果も期待されています。
4つ目は、ジェルやクリーム状の美容成分を、頬→額→あご→鼻の順に乾きにくい部分からつけていき、均一に乾いたらはがす、ピールオフタイプです。また、フェイスマスクの成分を塗ったシート状で販売されているものは、シートを顔に乗せ、時間をおいてからはがします。
はがす時には、余分な角質や毛穴の汚れも取り去るので、くすみや毛穴対策におすすめです。
5つ目は、夜のスキンケアの最後に顔全体に塗り、一晩中美容成分を閉じ込める、スリーピングタイプです。
洗い流したりふき取ったりする必要がなく、そのまま眠れるので手軽です。紫外線や乾燥など、昼間のダメージを眠っている間にケアし、翌朝のメイクのノリをよくするなど、エイジングケアをサポートしてくれます。
ほかにも、炭酸ジェルタイプ、泡でマッサージしながらマスクするタイプなどもあります。
まとめ
フェイスマスクにはいくつかタイプがあり、配合成分もさまざまなので、肌質や肌の状態、自分のスキンケアのスタイル、季節などによって、選んだり、使い分けたりして、フェイスマスクを上手にスキンケアに取り入れましょう。