今美容業界でも注目されている「コルネオセラピー」。角質層(コルネオサイト)に着目した新しい美容法です。そこで、今回は、コルネオセラピーに基づくスキンケアのポイント についてご紹介します。
コルネオセラピーとは?
美肌とは、肌が健やかな状態であることが大前提です。そこで大切なのが、角質層(コルネオサイト)が理想の状態であることです。
隅々まで水分で満たされた正常な角質層を維持できていると、肌のターンオーバーは正常に行われ、バリア機能も維持しやすくなり、健やかな美肌をキープできます。しかし、角質層に問題が起こると、肌のターンオーバーが乱れ、肌トラブルに繋がります。
だから、肌トラブルを抱えている人は、角質層を回復させバリア機能を改善することこそが美肌の近道です。
コルネオセラピーとは、角質層の回復と皮膚のバリア機能を改善する事を目的としたケア法なのです。
コルネオセラピーに基づいたスキンケアとは?
一般的に加齢により肌のターンオーバーは遅くなるので、ターンオーバーを促進させるケアの必要性はよく知られていると思います。しかし、過剰な角質ケアは肌のターンオーバーが早まらせ、未成熟な肌細胞が表皮に出てしまい、肌のバリア機能を低下させてしまいます。だから、洗いすぎやピーリングには注意が必要です。
そこで重要になるのが、丁寧なクレンジングと洗顔です。洗浄力の強いクレンジング料や洗顔料の使用は避け、しっかり汚れを落としながらも優しく行い、清潔な肌を保ちましょう。それに加えて、肌状態を見ながら必要に応じて酵素洗顔や拭き取り化粧水、塗るだけの角質ケア化粧品など、できるだけマイルドなものを投入することをおすすめします。
そして、角質層を十分な水分で満たすには、保湿することが重要です。
肌の保湿状態を高めるために、「角質の中」を意識した保湿成分を補うことが大切です。保湿成分には、アミノ酸やグリセリンなど分子が小さく、角質層に浸透して水分を吸着するタイプ、セラミドやコレステロールなど分子が小さく、角質層に浸透して水分を挟み込むタイプ、ヒアルロン酸やコラーゲンなど分子が大きく肌表面で水分を抱え込むタイプがあります。
これらの、タイプが違う成分をバランスよく組み合わせて保湿を行うことで、しっかり保湿ができます。
また、必要に応じて皮脂膜の代わりをするスクワランやシアバターなどの、肌表面から水分が蒸散することを防ぐ成分も使いましょう。化粧品は量が少なすぎると効果が感じられない場合もあるので、適切な使用量を守ること、また、湿度にも気を配ることもポイントです。
さらに、角質層を正常な状態で保つためには、紫外線を防止することも大切です。
紫外線は1年中降り注いでいるので、日焼け止めは年間を通して使用しましょう。適切な使用量を守り、こまめに塗り直すことがポイントです。また、日傘、帽子、サングラスなど、ファッションを活用した紫外線対策もおすすめです。
まとめ
気になる肌悩みがあると、その肌悩みの対処法ばかりを意識してしまいます。しかし、コルネオセラピーに沿ってスキンケアを見直すと、角質層の回復やバリア機能改善が肌悩みの改善には重要であることが分かります。スキンケアの基本をしっかり実践し、健やかな美肌になりましょう。